地方都市の夕景

音楽と写真

猫との生活

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突然ですが家族が増えました。

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2週間ほど前から、ずっと飼いたいと思っていた猫と一緒に暮らしています。猫はいいぞ。
アメリカンショートヘアの女の子、名前は「ゆず」。年齢は5ヶ月ほど。まだまだ子猫なので放っておくと何をするかわからないし、ペットショップの猫はケージが身を隠せる憩いの場になるということで、暫くはケージ飼い。猫グッズも一通り揃えたし、ペット保険にも入った。

本当は保護猫をもらいたくて、実際に保護猫に会いにも行ったのだけれど、夫婦共働きで昼間誰も面倒を見れないというのがダメらしく、その猫は他の人にもらわれることになってしまった。小顔で手足やしっぽの長い、美人な黒猫だった。

それならばペットショップで買うしかないか、ということで、地方で売れ残っていたちょっと小柄なアメリカンショートヘアの子猫を都内の店舗にお取り寄せ。最初にペットショップで膝の上に乗せて撫でた時からゴロゴロ喉を鳴らすという人懐っこさ。キャリーケースにもすんなり入り、新しい家にもすぐに慣れた。トイレも一発で覚えた。ご飯も多少残しながらも、時間をかけて全部食べた。偉いぞゆず!とか思っていた束の間、5日目の夜、突然嘔吐して、ご飯も食べなくなる。翌日、さらに嘔吐して元気もなさそうだったので妻が動物病院へ連れて行ってくれた。結局、環境の変化によるストレスだろうということで、薬を飲ませて様子を見る。人懐っこくて甘えん坊なゆずでも、彼女なりにストレスを感じていたらしい。なんやかんやで体調は回復し、今では漸く慣れてきたのか、やや図々しくさえなってきているような。そしてトイレ掃除などしている隙にケージから脱走、リビングを猛スピードで走り回ったりしている。たまに高い声で「ニャッ」と短く鳴く。かわいい。

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飼い猫は自分では何もできないし、にゃんぱく宣言じゃないけれど、本人以上にこちらが気にかけてケアしてあげなければならない。それにも関わらず、猫は単独で生活する生き物だから他者に忖度することはないし、生きたいように生きるだけだ。人間に感謝するなどという発想はそもそもない。猫様は自分の好きなように生きる。基本的にはしつけという概念はなく、人間の側が合わせてあげるしかない。例えば、コードを齧られたくなければカバーをつける。狭い隙間に入って欲しくなければ隙間を塞ぐ。壁で爪とぎされたくなければ爪とぎ防止用のシートを貼る、等々。

繰り返しになるけれど、猫様は人間の思い通りに動くことはない。折角買ってあげたやわらかクッションも、ひんやりパッドも使わず、ケージの床にそのまま寝ている。ゆずは固くて冷たいところで寝るのが好きみたいだ。ハンモックだけはたまに使ってくれている。爪とぎはあまり使わない、というか爪とぎ自体をあまりしないような(見てないところでやってるのかな?)。猫じゃらしはなぜか本体ではなく紐の部分を齧ったり、柄の部分を齧ったりして壊してしまう。少し前はあんなに夢中だったおもちゃに今は見向きもしなくなる。と思ったら深夜にまたそのおもちゃで一人遊びしている。自由だ。

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猫は明日の心配をすることも将来の心配をすることもない。ただ今を生きているだけだ。彼女を見習って、僕も先のことをあれこれ心配するのではなく、もっと今を楽しんで、流れに身を任せるように生きようなどとちょっと思った。とはいえ、少なくとも君が生きている間は、君にご飯を食べさせるために働いてお金を稼がないとね。