地方都市の夕景

音楽と写真

幻想

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最近は、去年の冬に買ったCONTAX Sonnar2.8/135を多用している。135mmの圧倒的なボケ、圧縮効果を生かした写真を撮りたくて。
けれど、135mmでMFは被写界深度が浅くて、なかなかきついのでBatis 2.8/135が欲しくなってしまった。というか、もう買っても良いですか…?僕も妻も今が一番若いのだし、どうせ手に入れるのならできる限り早い方が良いだろう。

CONTAX Sonnar2.8/135は比較的ピントの山が見やすいレンズではあると思うけれど、一日中MFで撮っていると神経を使うから疲れる…。写りはやや古めかしい感じ?ヤシコンってみんなこうなのか?ということで、ヤシコンプラナーなんかを買って試してみたくもなったりしていた。けれど、ヤシコンプラナー1.4/50とタクマー1.4/50はほぼ同じレンズ構成で、コーティングやガラスの質を除けばほぼ同じらしい。もっと言えば、50mmF1.4のレンズって大抵ダブルガウス型だからレンズ構成はほぼ同じで、みんな似たり寄ったりなのではないかと思う。つまりは、写りも大体同じような感じになるのではないかと。

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もう、機材頼みだって良いじゃないか。出来る限り良い機材を使って、腕の無さを補う。それも一つの戦略なのではないか。結局のところ、質感や雰囲気というのは編集でいくらでも作れてしまうものなのだし。漸くオールドレンズ神話が打ち砕かれたような感じ。ここへ来て、また一つ先へ進むことができた気がする。フィルムで撮る必要もないし、ヤシコンのレンズで撮る必要もないし、プラナーで撮らなければならない理由なんていうのもどこにもない。そういったものは全て好みの問題でしかないのだ。

オールドレンズはもう全部手放しても良いくらいの気分だ。何を持ち出すか、などと悩むのが何よりも不毛。僕らは機材のことではなく、写真のことで悩むべきだ。できる限り機材は減らして、何を持ち出すか、などといった余計な悩み、迷いをなくしていくべきだ。

ああでなければならない、こうでなければならない、そういった、した覚えのない約束、呪いや思い込みの類など、全て捨ててしまえ。火をつけて。