地方都市の夕景

音楽と写真

ある程度、

写真を撮り始めてからまだ2年も経たない。1年8ヶ月くらい。今のカメラになってから1年。ポートレートをまともに撮り始めてから7ヶ月。RAW現像を始めてから1ヶ月。ここに来て漸く、自分の表現したいものを、ある程度は思うように表現できるようになってきたという感覚がある。「ある程度は」、だけれど。α7Sの高感度耐性、ツアイスレンズの描写力、そして、Lightroomでの現像、RNIのプリセット、など色んな要素があるのだけれど、自分が試行錯誤したり、選んできたものは間違っていなかったのだな、という確信みたいなものが少しだけ持てるようになってきた。とはいえまだまだだけれど。

フィルムカメラとかトイカメラとかも色々使ってみたけれど、結局は、デジタルに落ち着いたなという感じ。やっぱりシャッターを押すだけで思うように、綺麗に撮れるカメラ、というのが良い。でもそんなのは存在していなくて、現実的にそれに最も近いことができるのがα7SとLightroom

例えば絵でも音楽でもダンスでも文章でも写真でも、何でもそうだ。どんなフィールドにしても、自分の表現したいものを表現できるようになるには時間がかかる。というようなことを村上春樹が言っていた。まさにその通り。ギターがある程度弾けるようになるのにも、出したい音をある程度思いのままに出せるようになるのにも、3年位かかった(未だに試行錯誤中だが)。作曲に関しては、未だに上手く出来ていない。歌がある程度まともに歌えるようになるのにも、2、3年程かかった。だから、2年程やってきて、ある程度できるようになったよ、というのはまぁ当たり前の話。あとどんな趣味でも「ある程度できる」レベルになるのは簡単で、そこからさらに人より飛び抜けて上手くなるのは難しいよね、という話。ここは一朝一夕にどうこうなるものではないから日々是努力。もっと上手く撮れるようになりたい。そのためにはどうしてもこのレンズが必要だと思うんだよね~(飛躍)。

再来年くらいには買えるだろうか…。勿論分割で。

写真の師匠もいないし、ダメ出ししてくれる人もいない。写真仲間も、いないわけではないけれど、活動ペースは超不定期だし、お互いの写真について語り合うということはしない。だから完全に自分一人の作業になっていて…バンドなんかとは違って一人でできるというのが写真の良いところでもあるのだけれど、果たしてこれで良いのか?という気持ちも多少ある。このままじゃ発展しないのではないかという。かといって、インスタミートみたいなオフ会に行こうとも思わない(行った方が良いのか?)。ただ、他の人がどんな風に写真を撮っているのかはちょっと気になる。とはいえ、みんなでワイワイ写真を撮りに行く、というのはちょっと苦手。例えば一人のモデルさんの周りを何人ものカメラマンが囲って撮ってる、みたいなのが、もう…吐き気が……(話は逸れるけどそうやって撮った写真って自分の作品じゃないよねと思ってしまう)。じゃあどうするか。簡単な話で、自分が被写体になるのが手っ取り早い。とはいえ需要あるのか…?というわけで、撮らせてもらった人の中で、撮るのも撮られるのも両方やってます、的な人に頼んで撮ってもらうことにする。メンズポートレート撮りたいよって人いたら連絡下さい!


写真って奥が深くて面白いよね。自分でもこんなに夢中になるとは思わなかった。

テーマとかは毎回あってないようなものなのだけれど、明文化されずとも毎回通底しているテーマというのはあって、それは「生と死」「愛と憎悪」「光と影」みたいな相反するもの。あとは「青」というのも常にあるのだけれど、ここは編集段階での話。

写真を撮るのって、この一瞬を記録したい、残しておきたいとかいう気持ちのほか、自分はこういう風に世界を見ているよ、というのを提示する、表現するという行為なのかなと最近思う。それがアートなのかと言われると分からないけれど。まぁ僕は別にアーティストではないからな。