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地方都市の夕景

音楽と写真

川島小鳥

池袋PARCOにて開催中の、川島小鳥の写真展を観てきた。写真自体は、写真集に載っているものと同じではあるのだけれど、銀杏BOYZやら、峯田和伸特製のミックステープやらが流れる空間は独特の雰囲気を醸し出していて、引き伸ばして展示された被写体の女の子達の写真に、何というか、もう、圧倒されてしまった。一度観に行って、暫く街をぶらぶらして、やっぱり気になって、もう一度観に行ってしまった。でもまた行きたい。開催期間中は、何度でも足を運びたい。それくらい、何かが刺さった。

川島小鳥の写真って、決して派手なものではないし、「一見して何かが凄い!」という類のものではないと思う。けれど、じーっと見ていると、ボディブローのようにジワジワと効いてくるというか、何とも言葉にできない、青春の一ページを捲るような、むず痒くて甘酸っぱい感情を想起させるような何かがある、とここまで言葉を連ねてきて、全然上手く表現できていなくて愕然とするほどに、とにかく普通なようで普通ではない。

構図については、何となく、パターンが決まっているし、特別な技術を駆使しているというわけでもないと思う。川島小鳥の良さとは、つまるところ被写体との距離感というか、彼のコミュニケーション能力なのだろう。あるいは、本人が語っているように、単に被写体が良いだけなのではないか、という話もあるが。

真似できそうで、真似できない。普通なようで、普通ではない。会場には、川島小鳥氏本人もいたのだけれど、とてもとても畏れ多くて、話しかけるなどということはできなかった。モデルの女の子の1人である、じゅんじゅんもいた。けれど、勿論話しかけるなどという畏れ多いことはできなかった。次回は写真集を持って行って、サインしてください!くらい言おうかな。また一緒に写真撮ってもらおうかな。今度はiPhoneじゃなくて、僕のα7Sで。

ポートレートって、結局は被写体の良さと、カメラマンのコミュニケーション能力が全てだよな。機材なんて何でも良い。iPhoneでも良いし、写ルンですでも良い。場所だって、どこでも良い。フルサイズがどうとか、明るいレンズがどうとか、ライカがどうだとか、そんなのはカメラマンの自己満足でしかない。現に、川島小鳥は35mmと50mmの二本のレンズしか使わないらしいし。カメラはニコンのF6。フィルムはPRO400H。普通が一番らしい。しかも、彼は写真学部でもないし、美大でも芸大でもない。ほえー。

好きな写真家は川島小鳥梅佳代森山大道です。